われら犬鷲倶楽部

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令和の怪物佐々木投手問題は野球人気の証

まだ試合前で、高校野球もはじまるので…

大船渡高校・佐々木投手の登板回避で、各方面から賛否両論

そもそも学生野球の一チームの投手起用に対して、外部から意見をいうのはいかがなものか。チームメートやその関係者が議論することはあってもいいのかもしれませんが。
根本にあるのは高校野球ファンや評論家が佐々木投手を甲子園で見たかった、というただのエゴでしょう。
学校への抗議、苦情なんてのは言語道断です。
で、野球好き酔いどれ軍団の犬鷲倶楽部としてはこれに関しては賛、否など論ずるつもりはまったくありません。ただ両方の意見をのせてみます。
佐々木投手(涙ながら)
「監督の判断なので、しょうがないと思います。高校野球をやっている以上、試合に出たいというのは当然のことだと思うので、投げたいという気持ちはありました」


桑田真澄;今回の決断を下すには大きな重圧があったと察します。それでもなお、エースのコンディションを優先させたことは素晴らしい判断です
ダルビッシュ有投手;「何で投げさせないんや、とか言ってる人は子供のことを全く考えていない。全国から注目されている中で佐々木君の未来を守ったのは勇気ある行動」
古田敦也;「佐々木くんを一番間近で見てた監督がこういう判断をされた。我々は細かいこと分からない。やっぱり監督の考えを僕は支持したい」
長友佑都;「監督は批判覚悟で選手の将来を守った英断。 何度も言うが日程を選手ファーストで考えてほしい」
原辰徳監督;「彼と皆さんで決断したことが僕は正しかったと思います」
松坂大輔投手;「宝物を壊すわけにはいかないでしょうし、難しいと思います」
日本ハム荒木大輔二軍監督;「いっぱい(佐々木に関する報道が)出ているよね。でも、どうも何も俺らが言うことじゃないでしょう。監督がストップをかけたんだからね。だから監督が正しいだろうし。監督と本人が(話し合って)決めることだから」


張本勲;「最近のスポーツ界で私はこれが一番残念だと思いましたよ。32歳の監督で若いから非常に苦労したと思いますがね、絶対に投げさせるべきなんですよ。ケガを怖がったんじゃ、スポーツ辞めたほうがいいよ。」「苦しいときの投球を体で覚えてね、それから大成したピッチャーはいくらでもいるんだから。楽させちゃダメですよ」
渡辺元智・横浜高前監督;「一番大事な決勝 理解に苦しむ」「今回のケースについて考えた場合、体に故障がなく、本人に意思もあったならなぜ、投げさせなかったのかと、疑問が浮かぶ」


賛否以外

落合博満;「周りがとやかく言う問題じゃない。指揮を執った監督が最善策を取っただけ」
大阪桐蔭西谷浩一監督;「回避にびっくり」
菊池雄星投手;「過密日程考えていく時期」
金村義明;「私の場合は甲子園で勝つことが目標だったし、マウンドで死んでもいいと思って投げた。佐々木の場合は甲子園が最終目標でなかっただけのこと。大船渡に進んだのも、甲子園に行くことより、仲間との野球を大切にしたからだろう」「決勝に投げなかったのは、将来のことを考えれば正解。いちファンとしては甲子園で見たかった」
太田幸司;「投げすぎが心配なら、監督が酷使しなければいい」「選手の能力をしっかりと見極められる指導者育成のシステムづくりが大切」「根本にあるものは昔も今も一緒。精神力が鍛えられる厳しさは伝統として受け継ぎ、これからの100年に向け新しい歴史をつくってほしい」
立川志らく;「監督を英断と褒めるのは違和感が」「甲子園に行けなかった、佐々木君を決勝で投げされられなかったのは作戦ミス」とつぶやき「監督として素晴らしいのではなく教育者として素晴らしいのだ。そこを一緒にするから張本氏の意見が人道から外れた意見に聞こえてしまう」

 

まあ、ぶっちゃけ専門家方とはいえ、飲み屋でおっさんたちが話していても、この程度の意見はでそうですね。
それよりも以前もこのブログに載せましたが、そもそも臨床スポーツ医学会では以前から投球数などの提言を行っています。野球界はこれをほぼ無視しているようですが、少なくとも指導者はこれを知っておかないといけませんね。


青少年の野球障害に対する提言 より(抜粋)


野球肩の発生は 15,16 歳がピークであり,肩の痛みと投球フォームの変 化に注意を払うこと。
野球肘,野球肩の発生頻度は,投手と捕手に圧倒的に高い。従って,各チームには,投手と捕手をそれぞれ 2 名以上育成しておくのが望ましい。
全力投球数は,高校生では 1 日 100 球以内,週 500 球をこえないこと。なお,1 日 2 試合の登板は禁止すべきである。
https://www.rinspo.jp/pdf/proposal_03-1.pdf

この医学会の提言を無視するのであれば、相応の理論的裏付けが必要で、無視して過剰投球させる場合には指導者と本人、保護者で故障のリスクについての契約書くらい交す必要があると思うのです。
今回の件は基本的には野次馬が佐々木君を甲子園で見たいということが本質であって、これが平凡な高校の平凡な投手のことであれば誰もなんとも言わないわけですよね。
どうしても見たいのであれば、批判するのではなく、署名活動でもして特例で大船渡高を甲子園に出場させる運動でもしたほうがまだいいのではないですか。
まあ日本代表には入れると思いますので、そこではみられるのでしょうが。
我々の結論;日本では野球、ことに高校野球熱はまだまだ高いということは喜ばしいこと
です。…以上。