われら犬鷲倶楽部

われら野球好き集団 東北楽天ゴールデンイーグルスを勝手に応援させていただきます

どうなる田中将大

f:id:INUWASHIclub:20131108193358j:plain

楽天イーグルスファンは感動と感謝を胸に神様田中を大拍手で送りだすつもりであったが、

従来の入札制度は今年で失効し、日本野球機構(NPB)と大リーグ機構(MLB)の間で新たな協定について合意、近々発表予定だった。だが、選手会が待ったをかけた。このまま協定が流れれば、田中が今オフ中にメジャー移籍できなくなる可能性もある。

と報道されている。

◇ おそらく今後ほぼ永久に塗りかえられることのない連勝記録

◇ 日本シリーズ6戦で負け試合ながら 160球完投

◇ 日本シリーズ7戦で、前日160球投げているのもかかわらず考えがたい志願の登板

これらはいずれも田中が日本ですべてやり尽くして、スッキ MLB に行くための、常人では到達できない、精神力のたまものである。

それをファンは理解しているので(本当はイーグルスに残ってほしいのだが)、MLB 移籍を笑顔と拍手で見送るつもりなのだ。

このことは、日本シリーズ7戦に田中が登場したときにファンモンの「あとひとつ」をスタンド全体で大合唱したことに表れている。

別にあの場面で田中が投げなくても、勝利はほぼ確実であった。

田中は FA ではなく早期にチーム去るためにファンに最後の雄姿を見せようとしていたし、ファンは田中の最後の投球を目に焼き付けようとしていた。

その田中将大の気持ちは十分伝わっていたし、100%以上の感動も与えてもらった。これ以上田中に何を望むのか。我々が田中にしてあげられるの、彼が求める夢を心から応援することだ。

あの大合唱は田中を気持ちよく送り出すための楽天ファンからエールであったはず

それが、選手会の「待った」で、田中残留となればファンとしいてはうれしくもあるが、興ざめでもある。あの日本シリーズの一場面を永遠の伝説にするためにもなんとか入札制度に合意してほしい。

そもそも、本来選手は NPB に属した限りは FA を取得するまで本人の意思では他チームに移籍は不可能であるにもかかわらず、どうしても  MLB に行きたい選手のためにやむを得ず作った制度なのである。付け焼刃的制度であり、さらに「選手に有利になるように」などというときりがない。選手会は一流選手については次々と有利な条件を提案していく。労働組合としては当然ではあるが、むしろ高年俸ではない一般のプロ野球選手(こちらの方が圧倒的に数が多い)のことをまず議論すべきであると思う。たとえば引退後に就職できる職場の拡充(できれば野球関係で生活できるような)や年金制度などについて大いに NPBや球団と議論してほしいのであるが。